いわさきちひろは、第二次世界大戦後に画家を志してから、1974年に55歳で亡くなるまで、
生涯のテーマとして、子どもを描き続けました。
平和な日常のなかでかがやくいのちや、戦禍にさらされた子どもの心を見つめ続け、
絵を通して、その尊さを今も訴えかけています。
娘時代を戦争のただなかで過ごしたちひろは、平和だった幼いころの甘美な思い出とともに、
子どものころのみずみずしい感受性を持ち続けました。
なにげない日常のなかでかがやく子どもたちの姿に心を寄せて、
子どもが見せる一瞬の表情や心の動きをとらえています。
そこには、時代が変わっても決して変わることのない大切なものが映しだされているようです。
本展では、ちひろが見つめ続けた子どもたちの心をピエゾグラフ作品でご紹介します。
《ピエゾグラフとは》
従来の印刷では再現が難しかった中間色の彩色や絵肌の質感を、エプソンのピエゾグラフ技術を用いて、
もっとも原画に忠実に再現した作品です。
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