2023年度(第3会期)秋展は、「食べ物」がテーマの「おいしいちひろ」展です。

旧制高等女学校の教師で家事を教えていた母・文江の影響もあり、
いわさきちひろの料理の腕前はかなりのものでした。
戦後の食糧難の時代でも、たんぽぽの芽や蕗の薹を入れた彩り豊かな野草弁当を作り、
後に夫となる人にはサンドイッチをふるまっています。
一人息子のおやつには、フルーツゼリーやプリン、焼きりんごなどを手づくりました。
また、夏には水羊羹に庭の南天の葉を、秋ならフルーツケーキに紅葉を添えるなど、
ちひろは空腹を満たすだけではなく、四季の変化とともに「食」を楽しんでいます。
本展では、何気ない日常にある食事の時間やたわわに実った果実など、
ちひろが描いた「食」にまつわる作品とともに、季節の移り変わりを感じる作品も紹介します。
ちひろの絵で、実りの秋をお楽しみください。
【過去の展覧会】
「ちひろの生まれた家」記念館の過去の展覧会は、
リンク先「インターネットミュージアム」サイトの当館のページより、
「このミュージアムの過去の展覧会・イベント一覧を見る」をご覧ください。