「ちひろの生まれた家」記念館

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ピエゾグラフ展「いのちを見つめて」 6/15㊏~9/2㊊  ★ちひろ没後50年 特別企画

今年の夏展は「平和」がテーマ。また、2024年はいわさきちひろの没後50年になります。

ちひろの絵が、今の時代へ語りかけるものとは・・・あなたにとっての平和を考えてみませんか?

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青春時代のあの若々しい希望を何もかもうち砕いてしまう戦争体験があったことが、私の生き方を大きく方向づけているんだと思います。
平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きで、そういうものをこわしていこうとする力に限りない憤りを感じます。
いわさきちひろ 1972年

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1918年に生まれたちひろは、青春時代のほとんどを戦争のなかで過ごしました。

母親となる前から子どもが好きだったちひろは、やがて子どもの本の世界で活躍し、絵本のほか、雑誌やカレンダーなどにも子どもの姿を多く描きました。そこにはあどけない表情のあかちゃんや、自然のなかで無邪気にあそぶ子どもたちなど、平和そのものの光景があります。

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ベトナム戦争が激化し、反戦運動が高まっていた1967年、ちひろは絵本『わたしがちいさかったときに』(童心社)を手がけます。これは広島で被爆した子どもたちの作文や詩に絵をつけた絵本でしたが、ちひろは直接的な描写ではなく、子どもたちの傷ついた心を描くことで戦争の悲惨さを伝えました。

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ちひろが亡くなったのは、1974年8月8日。ちひろの没後50年を迎える今、ちひろの平和への想いにあらためて触れてみませんか。

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【ピエゾグラフとは】

 ちひろ美術館では、現時点でのちひろの作品の色合いや風合いをデジタル情報として保存し、最新技術の「ピエゾグラフ」という方法によ

 るデジタルアーカイブと「ピエゾグラフ作品」としての複製に取り組んでいます。耐光性のある微小インクドットによる精巧な画像表現は、

 繊細な水彩画の再現性を飛躍的に高め、明るい光のもとでの絵の鑑賞を可能にしました。

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